2023/07/22 23:24



こんばんは。

今回は、doors

ルーツである自然観、



特に日本人と自然の関係に

フォーカスして

話していきたいと思います。



よろしくお願いします🤲



まずは”しぜんと言う言葉の語源から。



そもそも"しぜん"という言葉は、

19世紀末にNatureの訳語として

導入された比較的新しい言葉で、



実はそれまで日本には山や川を

総称する意味で使われる「自然」に

該当する言葉がありませんでした。



代わりに日本には、

じねんという言葉が存在して、

それは「自ら然る」という仏教用語。



つまり人間と対比する自然、

ではなく人為的で無いあるがまま、

という意味合いで

用いられていました。

 

 

ここで、気にしたいのは

現在では、自然の読み方は

"じねん"よりも"しぜん"の方が

メジャーな読み方だということ。

 

 

ここから、自然観に対しても

何らかのシフトがあったと

予測できます。

 

 

遡ること19世紀末、

日本の自然観に

変化を与えたカギを握るのが、

Natureが導入された明治時代です。

 

 

西洋の技術を取り入れ、

西欧諸国に追いつこうと、

国全体を効率的に強化し、

国が管理しやすい体制が構築され、

 

 

その思考はやがて自然に対しても

管理の効率化が浸透していきました。

 

 

その効率化の例として、

多様だった日本の里山の多くは

家の材木や燃料用へと

早く高く伸びるスギとヒノキの

プランテーションへと変貌しました。



つまり、しぜん観は

自然を管理したり支配する、

人間が自然の外にいる構図、

考え方であることがわかります。


 

一方、もともとの日本にあった

じねんという考え方は、

自然が人間を包括し

共生していく考え方。

 

 

確かに日本には「もったいない」や

「わびさび」「木漏れ日」など、

自然に関する言葉が多いし、

 

 

お米や山や川にも神様がいるとして

時に自然を恐れ、感謝しながら

生きてきたことから

そういった自然観になるのも頷けます。

(自然と人間を対比しない)

 

 

当たり前ですが、

人間も地球上で生活する

生物の一部であり、

自然と切り離すことは

できないでしょう。


 

そう考えると「じねん」

という自然観はすっと馴染み

そんな自然観が私たちの中にも

根付いているのを誇りに思うとともに、

 

 

日々の遊びや暮らしの中で、

自然と共生していけるような選択、

考え方へ少しずつ変えていきたいです。

 

 

今回もありがとうございました。