2025/02/08 20:58

洒落という言葉について考えてみる。
日本人の昔からの静かなユーモア、
遊び心のニュアンスがあり言葉としても独特なかっこいい響きがある
「洒落(しゃれ)」の由来は
仏教用語「洒落(しゃらく)」からであり、
「洒(しゃ)」は「洗い清める」、「落(らく)」は「取り除く」という意味だ。
そこに、江戸時代ごろにたわむれやふざけると言った意味の「戯れ(され)」の音変化から意味が加わって「洗練された遊び心」という意味合いになったのだとか。
当時は着物ひとつとってもその着方や模様に意味が含まれ、自分の意思や敬意を着たもので示すことが今より色濃く制限も多い時代。
その中で江戸時代の人々は知恵を絞っていかに制約の中で遊び心を持てるかを楽しんでいたのだ。
限られた制約の中で遊ぶというスキルは、
俳句や短歌に通づるところもあって面白い。
日本人は割と洒落てる人が多いという話はよく聞くが、これも脈々と引き継がれた国民性なのだろうか?
確かに、現代においても制約と遊び、緊張と緩和のバランスが居住空間やファッション、音楽、その他諸々のライフスタイルに大きな影響を与えると私は思っている。
決めるとこ決めてるけど、遊ぶ時は遊ぶ、みたいな人はいつの時代も輝かしい存在だ。
ルールを知っているからこその遊び。
そこには余裕や楽しんでいる様が伺える。
doors general storeのモノ選び、提案にも反映させたい大事な考え方だ。教科書通りも面白いが、自分の個性を遊びの中に見つけてみたいものである。
P.S.この文を書いた後に、"洒落"の概念をズカズカと文字化して、どうだと言わんばかりの文はどう考えても洒落てないというパラドックスに気づいてしまった!笑
洒落や粋は気づくものであり、発表するものではない、さりげない美学である。。。